
2026.5.18
スレート葺き

たしか随分前にも一度
ブログに載せた気がする・・・
今日は日中にウォーキングへ出向く途中、
通り掛かった近所の工場の古いスレート外壁に
目を奪われた。
何てことのない、
ただの年季の入った黒く薄汚れたスレート波板に
蔦が生い茂っているだけの光景なんだが・・・
・・・何と説明したら上手く伝わるのだろう、
いつか自邸の外壁には、是非こんなのが良いっ!!!
飾りっ気ゼロ。
ただただ長い時間、曝露され続けたスレートの表情と、
ほとんど管理の手も入っていない
自由に伸び茂った蔦とのコントラストが、
私には何とも愛おしく感じられて仕方がなかった。
幼い頃、
実家周辺に広がっていたイグサの田んぼや、
スレート葺きの農具倉庫に囲まれて育った
遠い「原風景」の記憶にも、
どこか通じているのかもしれない。
そう言えば、まだ20代前半の頃に
川崎の東横線沿線にあった
建築家の納谷さん(ご兄弟)の設計事務所へ
一度だけお邪魔させて貰ったことがあった。
そこの事務所の佇まいも、たしか
屋根外壁すべてがスレート葺きで、外から一見すると
ただの鉄骨造の倉庫か鉄工所みないな建屋で
「ここってホントに設計事務所?」
と疑いながら呼鈴を鳴らした記憶。
いざ、建付けの悪い小さなアルミ扉を開けて
中へ入ってみると・・・何とビックリ。
外観から一変して、
すべてが真っ白な内装材で統一された
別世界が広がっていて、
腰を抜かすほど圧倒された。
以来、
外観と内観の極端なギャップをもつ
建築に出会ったときには、
どこか惹かれてしまう自分がいる。
つまり外観は
見てくれなんて全然気にしなくって
自由で気ままな、古びたスレート葺きと蔦。
そして内観は
外観からは決して想像できない
そこの住人だけが知り得る、とてつもない別世界が
ズドーーーーーーーンと広がる。
そんな建築に身を置くことを
僕は夢見て止まない。


