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2019.5.13

設計

空に向かう家

 

『空に向かう家』

2012-2013年にリリースした戸建住宅のプロトタイプ。
(最新の提案ではないので誤解のないよう・・・)

当時、全国的に戸建住宅にも太陽光パネルの設置が一気に拡がりはじめた時期でもあり、
屋根に太陽光パネルが設置された場合でも、町並みや景観に配慮された住宅の在り方について
マスターデザインを模索した。

 

屋根勾配は中央へ寄せてあり
太陽光パネルの発電におよそ効率的な屋根勾配がとられ、適正な方位面だけにパネルを設置する。
そうすることでパネル自体が前面道路からは一切見えてこない。

雨水も集水され、雨水利用なども可能。
当然ながらゲリラ豪雨など集中的な雨水についても、基本的に建屋内部を通さない排水ルートを確保した上で
万一のオーバーフロー時も、漏水しないディテールが盛り込まれている。

 

プランは
建物中央(屋根が一番凹んだ部分)だけがRC構造で、キッチンや浴室、トイレなど水廻りが集約されている。
その周囲(勾配屋根の部分)は木造で、すべて居室空間となっており、住まい手の使い勝手に応じて間仕切壁が自由に可変できる。また玄関を起点にぐるりと周遊ができ、『時計回りに主動線&ゲスト動線』『反時計回りに家事動線』ということを試みた。

また室内からもトップライトを通じて屋根に登ることができる。平屋ながら1.5階建てくらいの建物ヴォリュームがあり、屋根の四辺(エッジ)は近隣の2階窓から覗かれない高さに設定(立地・周辺与条件は低層住宅地を想定)されているので、視線を気にすることなく屋外を満喫できる。

私ならば、晴れた日は干された布団たちと一緒に大の字になって、
夜には星空を見上げながら、冷えたビールでもいただきます!

 

 

data:
住宅PROJECT(空に向かう家)  /混構造(RC + 木造軸組) /新築 /平屋建て
/延床&建面 35~40坪

 

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