2021.8.24
役立つこと
まだ自分が30代半ば頃だったろうか
定年を迎え、永らく医師を勤め上げた叔父から、こう言われたことがあった。
『 ケンシ、建築ってのはイイよなぁ~、自分の創造したモノがカタチに出来て、羨ましい 』
『 それに比べて医者ってのは、人の悪くなったところを元に戻すだけなんだから、つまらんもんだよ~ 』
『 ワ~ッハッ八ッハッ~(大笑 』
年に一度、お盆に実家で会えるか会えないか、
懐が深くいつも豪快な叔父から、突然そんなことを言われて
その時は何も気が利いた返事は返せなかった。
でもそれが
叔父なりの愛情表現、叔父からの「エール」だということは直ぐにわかった。
最近、その時のことをよく思い返している。
『 今日の感染者は過去最高の〇〇〇人・・・ 』
いま世の中には医師や医療従事者とか
ヒトの生命、もっと根源的なところで多くの人の役に立って活躍されている方々が沢山いらっしゃる。
頭が下がります。
一方で
自分の建築家/設計士って職業は、果たしてどれほど人の役に立っているんだろうか。
専門的、技術的知識を示すことはいいとして、
ただ単に個人的な感性や価値観を押し売りしているだけなのかもしれない・・・。
そ~んな答えの出ない悩みを抱えながら、近頃はいつもアタマの中がグルグルしている。
自分も自分の得意技として選んだこの道(建築設計業)ですから
何とかこの世界で人のお役に立てるように、まだまだまだまだ食い下がって、精進せねば・・・。
あぁ~なんだか腹減りましたね。
ささっ、ランチ、ランチ~