PLAN

KMA project  

  • 未定/ 2020年5月~
  • 次世代建築(住宅)構想/
  •  
  • クライアント:未定(募集中)/

近年、エネルギー環境に配慮した『 省エネルギー建築(住宅) 』 がグローバルスタンダードとなっている。そこにあって、我々は 『 日本の風土にあったパッシブ建築(住宅) 』 をテーマとして掲げる。

高気密・高断熱によって極端に空調エネルギーを抑え込むという発想(グローバルスタンダード)を、そのまま国内へ持ち込むならば、それはチグハグな建築と言えよう。日本固有の高温多湿の気候に「シームレスの殻で覆われた建築」は到底見合うものではない。自然の力に逆らわず 「夏をもって旨とすべし/吉田兼好」 の姿勢を、これから日本の未来へ引き継ぐとするならば、それをどのように具現化していくのか。いま国内の建築家たちの多くはこのテーマに対峙している。

今回のプロジェクトは住宅兼オフィスの仮想計画である。
建物は住居(母屋+離れ)とオフィスの計3棟に別れたプラン。

  • ○ 木軸空間に折半屋根を架ける

    古材で組まれた木造木軸在来工法(又は無垢新材のSE工法)に、断熱材が挟み込まれた金属折半二重屋根(ダブルパック)を架けたシンプルな構成。土間と木軸の空間に「時間の移ろい」が現われる。将来的に建物老朽化による改装工事は折半屋根の交換が主となるように計画。

  • ○ 工事残土を外壁材として活用

    建築工事にも「地産地消」があってもよい。土工事で産出された残土を断熱効果にも期待しながら、建物腰壁として活用する。表面に砕石を敷き詰めて形成された築山は外構とも成る。従来からの「建物外観は美しく綺麗に保つ」 という表面的な価値観は一切持ち込まない。

  • ○ 空調方式は「除湿型放射冷暖房(24時間稼働)」 を採用(一部加湿器・除湿機を併用)

    基本的な考えは夏だけに限らず、夏冬ともにピークカットを図り年間を通して昼夜に渡り室内環境を安定化させ、身体への負担を軽減させること。中間期は運転を停めて窓を開け放つ。同型方式は、従前は24時間連続運転が原則であったものの、昨今は技術進歩により運転/停止の切り替えが可能となっている。

© 松本健志_建築設計事務所/ 次世代住宅 事業部

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