『 貨物用コンテナ 』 をつかった新たな建築デザインを試みた、第一作目のプロジェクト。特定の事業やクライアントに向けた事案ではなく、仮想プロジェクトである。
一般に、貨物運搬製品であるコンテナをそのまま建築空間として代用するには、まずスケールが見合わない。この固有のテーマに、これまでも多くのアーキテクトらがチャレンジしてきた。
今回の提案は40Fと20F(F:フィート)を用いたケース。
同心円状の構築物(=シリンダー)に、放射状にコンテナが配置されたその様子は、貨物倉庫の「ドッグ」さながらである。SRCフレーム構造のシリンダーに差し込まれたコンテナは、下層へ40F、上層へ20Fと振り分けられ、それぞれがキャンチレバー(片持ち構造)で支持されている。
想定された計画地は、貨物港がある臨港エリア。施設用途は親水施設として、長年その役目を終えたコンテナが再利用されている。
この他に、計画される立地条件によっては 「ギャラリー」 「フリーマーケット」 「フードコート」 などの用途にも利用が期待できる。
© 松本健志_建築設計事務所/ Container Archi 事業部