2019.6.3
168と169
夫婦共働きの我が家では
その仕事柄、やむを得ず2台のマイカーを所有している。その車のナンバーのお話。
訪問看護師として働く妻の車は、小回りが利く軽自動車。
3年前、妻専用として車を購入した際に
毎日ハードな訪問業務に加えて、娘の保育園の送り迎えにも大活躍するだろうと
半分ノリで娘の名前をナンバーにした。ママたちには、あるあるですね。
『 イロハ 』 → 『 168 』
一方、私はちょうど1年前に購入した国産SUV。
仕事で遠方の打合せなんかにもサクッと駆けつけたいので、この車種に。
去年、それまで7年間乗り続けていた、元々親父から譲り受けた旧型のセダンが
いよいよ走行20万kmを超え、エアコンも壊れ、どの交換部品も入手が困難になり、
まだまだ乗り続けたかったが、やむなく買い替えを決断した。
そのときに、親父への感謝の気持ちも込めて、新車のナンバーは親父の名前と決めた。
『 ヒロキ 』 → 『 169 』
すると、いまウチの裏の駐車場には
偶然にも数字ひとつ違いのナンバー2台が、並んで止まっている光景がある。
同じマンションに住むご近所さんたちには、きっと何気ないことだと思うが
私にはとても特別な光景に映っている。
そう、
8年前に病で他界した親父と、その3年後に誕生した孫娘。
実際に対面することは叶わなかった二人が、
こうして仲良く並んでいるのだ。