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2020.12.13

日々のこと

ランドセルと児童館

 

今日は待ちにまった娘のランドセルが届きました。

予約購入したのが今年の5月末。
やっぱり時間を掛けて作ってくれているんですね~。

 

 

 

さっそく開封しているところに、誰からか携帯へ着信が・・・

恩師のM先生からだ。

 

M先生は私がまだ小学1~3年生の頃、
当時、小学校が終わった放課後に毎日通っていた校外の学童施設(以下:児童館)の女性の先生だ。

先週贈ったクリスマスカードのお礼に
わざわざご丁寧にお電話くださったようで、恐縮です。

このタイミング、
真新しいランドセルを前に、久しぶりにM先生のお元気そうな声を聞けて
自分が児童館に通っていた頃(今から35年前)を想い出す・・・

 

団塊ジュニア世代の後ろの方にあたる年代(昭和51~52年生まれ)の私は、
小学校の低学年時(昭和59~61年)だけ、毎日お世話になった児童館。
(正式名称:水海道市立水海道児童センター)(水海道=みつかいどう)

いま思えば、
現在の学童施設では絶対に考えられないほど、施設独自のルールが許容されていた良い時代で
それこそ、児童へのたっぷりの愛情とムチャクチャ素敵なとマインドを持った
M先生ほか施設の先生方らによって運営されていた。(因みに館長先生はM先生のご主人)

〇 校外の学童施設なのに全てが無料。

〇 毎日夕方の決まった時間に館内で「おやつタイム」がある。自分で食べるおやつは自宅から
  持参するルール。今でこそ「おやつ提供」は多くの施設で見られるけれど、当時はとても画期的だった。
( あとから聞いた話で、日中は朝から小学校に登校してこのおやつを校内に持ち込むことになるので、
  わざわざM先生が小学校の校長先生に直談判して許可を頂いていたんだとか・・・ )

〇 児童館主催のイベントがひっきり無しにある。
( 誕生日会、クリスマス会、動物園遠足、大型プール施設遠足、文化祭パレードほか )

〇 児童館のクラブ活動がある。( 一輪車、コーラス、習字ほか )

・・・まだまだ、挙げればきりがない。

 

この時期で言えば、毎年、児童館主催のクリスマス会がある。
( 因みに館長先生とM先生はじめ、ほか先生数名がクリスチャン )

それはそれは、ハンパない本格的なクリスマス会で、
いまだに当時のクリスマス会を超えるものを体験したことがない。

私たち児童はクリスマス会当日に向けて、讃美歌を含むたくさんのクリスマスソングを必死に練習する。
当日はみんなベレー帽や手作り三角コーンをかぶって合唱本番に臨む。

 

クリスマス会だけは通常運営時間が終わったあと、陽が暮れた時刻に開宴する。
敷地内にある体育館にみんなで椅子やテーブルを並べて準備する。

体育館の冷たく張り詰めた空気に、いくつも灯された大きくて真っ赤なロウソク。
このロウソクの香りだけは鮮明に忘れない。

家族たちも同席して、遅い時間まで食事やレクリェーションまで
大賑わいのフルコースだった。

 

それに、どの学年だったか記憶が曖昧だけれど
都内文京区にある「東京カテドラル聖マリア大聖堂/設計:丹下健三」にも
確かクリスマスのこの時期に、私を含む数名の児童がM先生の引率で連れて行ってもらったことがあった。

当時の私は7~9歳くらいだったので、そんな名建築だなんて知るはずもなく
あとで建築学科の学生になってから、改めてM先生たちのパワフルさを知って驚いたものだ。
(当時は国鉄からJRに代わる頃の常磐線しかルートがなく、つくばエクスプレスなんて通っていない)

 

 

・・・とはいっても、まだ娘は来春から小学校に通うので
本当にM先生の偉大さを知るのは、これから小学校生活がスタートしてからなんだろう~。

いまのところ娘は校内の学童へ行く予定で、
きっと過去の自分が経験したことと、現在のギャップを目の当たりにするに違いない。
もっとも、それ以前に私自身が親としての未熟さを突きつけられることの方が先でしょうけどねw

その事もさっきの電話でM先生に伝えると、ただただ穏やかに笑っていらっしゃった。

 

 

娘と同じく、いまから来春が待ち遠しいです・・・

 

 

 

data:
土屋鞄のランドセル(童具店・福岡)/ 福岡県福岡市中央区今泉1-18-25 季離宮 下離宮1F

 

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