2023.11.14
Y-project/サインモックアップ
突然ですが、皆さんは『 モックアップ 』という言葉をご存じでしょうか。
※モックアップ(mockup) = 実物大・原寸の模型のこと。
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data:
Project/Y-project
工期/2023年6月~2024年3月(竣工)
現場定例/毎週火曜日9:00~
クライアント月間定例/毎月第一火曜日
今日は佐賀の現場定例の日。
朝イチで現場事務所を訪ねると、何やら物々しい雰囲気。
サイン看板業者が、今回の建物の外壁面に取り付けられるサイン(屋号ロゴ+文字)の
モックアップを用意して待ち構えてくれていた。
(前回の打合せで私からリクエストしていたので)
モックアップといっても、シート状で原寸大の大きさにプリント出力されたモノ。
今日はこのモックアップを皆で取り囲んで打合せ。
さっそく私は赤ペンでガンガンチェックを入れてゆく。
なぜこのモックアップを用意して検討が必要だったか少し解説すると、
もちろん、原寸大のサインを見て文字バランスなど確認するためなのだが、
今回はそれ以上にもっと重要な役目があった。
実はこの壁面サインはバックライトが仕込まれる仕様で、夜間は文字背面が光るのだ。
そうなると、外壁型枠の中にコンクリートを流し込む前に
あらかじめ配線類を仕込んでおかなければならない。
つまり、サインひと文字づつドンピシャに配線を取り出しておく綿密な検討が必要という訳だ。
(この原寸シートを実際に外壁型枠に張って正確な位置を割り出す、電気業者の大変な作業)
さらにこの検討するタイミングもとても重要だった。
これを外壁コンクリートが固まった後に検討していたのでは全然手遅れで、それだと
配線がすべて外壁面に露出することになり、残念な見栄えとなってしまう。
建物をより美しくイメージ通りに完成させるためには
こういった、ひとつひとつの地道な検討がとても大事になってくる。