2020.2.10
続・得意技
・・・話を娘の習い事に戻そう。
これから先、彼女が成長していく道のりには
義務教育、高校進学、大学受験、企業就職・・・ まだまだ多くのコトが待ち受けている。
私自身、日頃から娘のことは妻に頼りっきりで、
正直言って何ひとつ父親らしいことはしてあげられていない。
けれどそんな成長過程の中でもし、本人が立ち止まって考えることがあった時には
ひとつだけ彼女へ贈る言葉を用意してある。
『 生涯をかけて自分の得意技をキメなさい 』 キメる=役割を果たす、≠決定する
つまり、
自分の得意技が何なのかを見極めて
その得意技を仕事にして、それによって多くの人の役に立つことが出来た時、
きっとそれがあなたの生きる意味でしょう、と。
でも「得意技、得意技」って簡単に言うけれど、そうそう見つからないのでは??
・・・確かにその通り。
例えば、
自分と同い歳の子(A君)が幼いうちからテレビやメディアの中で ”もて囃されていた” とする。
それはA君(若しくはその両親)が、その分野で彼の才能(得意技)に早々と気付いたからに他ならない。
テレビの前に座っている自分は、テレビの中のA君よりも、人として劣っている訳でも何でもない。
単純にまだ自分の方は得意技に気づけていない、ただそれだけなのだ。
例えば、
社会人になるときに「自分には得意技は無いからどこにも就職できない」と下を向く必要はない。
新人の頃は「これは自分の得意技ではない」と思っていたことでも
10年、20年と同じことを長く続けられたならば、いつしかそれは熟練された自分の得意技になっているのだ。
よく『 50歳を迎えて天命を知る 』と言われるが、これもきっと似たようなことかもしれない。
見極められるまでには、人それぞれに時間が掛かることもあるだろう。
同じ得意技であっても、持って生まれたモノなのか、長年の努力の賜物なのか、それも様々だろう。
まったく見当もつかないと言うのならば、その時
自分が時間を忘れるほど夢中になれることを得意技にしたらいい。
様々な価値観が渦巻いている昨今。
どこへ行っても周囲に気を遣い、ストレスばかりが蓄積されていく。
果たして何のために働いているのか、何のために生きてるのか、意味はあるのか、
虚しくも、ただただ平均寿命だけが延びていく嘆かわしい現代社会。
現役東大生からは「大人は何を目的に仕事をしているんですか~?」ときたもんだ。
ガムシャラにお金を稼ぐこともいい。
でも出来れば、それは自分の得意技をキメて、人の役に立ち、
その対価として感謝の気持ちと一緒にいただいたお金であって欲しい。
これから先、博多っ子の娘からは、きっとこんな質問を浴びせられるのだろう・・・
『 なんで勉強せんといかんと~? 』
『 なんでテストとかあると~? 』
『 なんで高校受験とかあると~? 』
『 やっぱ大学行かんとダメなん? 』
『 就職先って、どうやって決めればいいかわからんし!』
こちらは決まって一言だけ
『 生涯をかけて自分の得意技をキメなさい!』 (by 鈴木敏夫&パパ)
完