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2023.12.12

設計

Y-project/外壁仕上Ⅰ

今日も早朝から佐賀の現場へ車を走らせる。

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data:
Project/Y-project
工期/2023年6月~2024年3月(竣工)

現場定例/毎週火曜日9:00~
クライアント月間定例/毎月第一火曜日

 

改めて、今回の建物はRC造(=鉄筋コンクリート造)の3階建てである。

1階と2階がオフィスで(貸オフィスではなく自社・本社屋として)
3階はそのオフィスの経営者、つまり建主ご夫婦の住宅となる。

竣工(完成)は年明け2024年3月末。
昨年初夏から始まった工事もいよいよ終盤を迎えている。

先週までに建物のコンクリート部分はすべて打設(だせつ)が終わった。
今週、それら躯体の打ち上がり具合をチェック。

そして年が明ければ内装工事へ移行し、ラストスパートへ。

 

 

ここで、いまから丁度1年くらい前の設計時に
施主からの要望事項と、一緒に取り決めた方針を振り返ってみる。

 

要望&方針①
主『 外壁はコンクリートの素材感をそのまま魅せて欲しい。』
私『 決してタイルを張ったり、躯体を覆い隠す塗料を塗ったりはしない。』

⇒ コンクリート表面に最低限の補修を掛けて、特殊な保護塗装(×3工程)を塗って、おしまい。
パッと見た感じでは何も塗っていないように見える。しかしコンクリート本来の素材感は
限りなく自然な感じが保たれている。試しに唾を付けてみると撥水効果によって濡れ跡は全くつかない。

⇒ いわゆる今回の外壁は「コンクリート打放し仕上」の設計となったため、
写真でも見て取れる丸型の跡(Pコン)の配置詳細とPコン自体の色バランスに、もの凄く気を配った。
(施工図面にて何度も細かく赤チェック←現場監督さんは大変だったと思います)

 

要望&方針②
主『 サッシ枠や建具は黒色のイメージ。外観はこれにコンクリートとで調和させて欲しい。』

⇒ アルミサッシ、スチールドア、外壁に掲げる屋号サインなど、すべて色は黒色で統一。
ただし「黒色」とは言っても、単純にすべて同じ ”漆黒” とはしない。それぞれの部位で
黒色の深みのバランスを探りつつ、色見本チャートで色番号まで細かい指示を出している。

 

要望&方針③
主『 いざ建物を使い始めてから、およそどれくらいの年月で外装補修を見込むべきか、
ある程度の修繕計画(修繕周期&積立て費用)を想定して欲しい。』

⇒ 立地条件にもよるが、目安はおよそ~15年周期での修繕となる見込み。
ただしそれよりも早く7~8年程度でサッシ廻りのシーリングの劣化がはじまるため、
より短い修繕周期に越したことはない。

⇒ 修繕費の概算見積りは、竣工引き渡しの際に説明の予定。

 

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